腎臓の反射区が硬かったり、刺激して痛がるお客さんに対して「腎臓」という言葉を出すと、
「腎臓?」
「え?腎臓って何でしたっけ?」
といった反応がたまに返ってくる事があります。
お仕事としてリフレクソロジーをやられている方は、同じようなご経験ってありませんか?
そして、このような質問に対してどのようにお答えしていますか?
オーソドックスな答えの一例としては、
「腎臓というのは体の中の悪いものを濾(こ)して尿として体の外に出すものですよ。」という答え。
一般的なリフレクソロジーを行ううえではブログでもご紹介している、これだけの答えでも問題ないと思います。
しかし、今回の記事では、腎臓反射区を東洋医学的に「腎」という広い範囲で捉えたうえでのリフレクソロジーをご紹介させていただこうかと思います。
東洋医学五行説における「腎」
上の写真はハワイの夜の海の様子。月に照らされている部分以外の、真っ暗な黒の部分に象徴されるように、腎臓を長く患っている人は、皮膚が黒ずんできます。
この暗黒の水とは対象的に、月の光、太陽の光に照らされ輝いている水には生命の息吹きを感じますよね。
生命は陸に誕生するよりも前に水の中から誕生しました。
我々も皆、母親のお腹の中にいるうちは羊水に浮かんで発育していました。
また、人間は成人で約70%近くが水分でできています。
そういった事実からも「水は生命の源」とよくいわれているんですね。
「水」が暗黒になりかけている人には強い生命力、免疫力を加えてあげなければいけません。
そうすると腎臓、膀胱、耳、髪、骨、足腰といった五行説の中の「水」に分類される部位の調子も整ってくるでしょう。
そうする為には、
「水」の勢いが弱い時には、「金」の表面には「水」が生じるという五行説の理論から、「金」の力を強めてあげる
「水」が強まり過ぎている場合は「水」の流れをせきとめる「土」の力を強めてあげる
といった事も必要になります。
「金」、「土」それぞれにも対応する臓器、反射区があります。
腎臓の反射区が硬いからといってそこだけ力任せにほぐしていけば良いという問題ではないんですね!
リフレクソロジーをお仕事として行っている方の中で、なかなかお客様のお悩みを改善に導けず途方に暮れている方は、是非もっと深くリフレクソロジーを学んでみてください。
人それぞれの状態に合わせて、どこの反射区をどのような組み立てで刺激していくかという事は非常に大事な事だと思います。