前回記事の続きです。
今、リラクゼーション業界で勢いのある60分2,980円のお店。
あるチェーン店のリフレクソロジーメニューのクオリティーに疑問を抱いた私はある思い切った行動に出る決意をしました。
それは、そこで実際に働いてみること。
とはいえ、自分のサロンがありますから働く時間は自分のサロンが終わってから深夜までの時間帯、期限も決めて短期間だけという事にしました。
開業前に働いていた整骨院での経験もスクール運営で役立ちましたが、ここでの活きた経験も後々大いに役立つ事になります。
まずは、面接、技術試験と簡単な研修に参加しました。
技術試験に落ちたらさすがに洒落にならないなと思いましたが、さすがにあっさりクリア。
面接の担当者はどうやら別のサロンから流れてきた人のようです。面接とは関係のない、この業界の話などを自ら切り出してきて盛り上がったのが印象的でした。
さて、私がこの行動にでるきっかけとなった一番の理由である、リフレクソロジーコースに関する事がこの後の研修で少し明らかになりました。
担当スタッフから、
「メニューに足つぼがあるので軽くやっていただけますか?」
と言われ、スタッフの足に施術しだすと、ほんのさわり程度しかやっていない段階で、
「あ、大丈夫ですね。」と軽くまとめられます。
使うオイルやタオルの説明なども非常に端的で、それだけでもこのサロン全体のリフレクソロジーに対する向き合い方が予想できるようでした。
この研修が行われた場所は研修専用の施設のようで、主にボディケアコースと接客の練習場のようになっています。
募集要項に未経験も歓迎とありましたから、そのような方もここで一からボディケアを覚えているようです。
壁には筋肉の名前と説明が載った紙なども貼られていましたね。
国家資格、あるいは民間資格のスクールで何年も学んできた人がこのようなシステムのお店をどう思っているのか。
それに関しては、今回の記事で話題を広げるのはやめておこうと思いますが、このようなシステムで多くの人材を生み、安い施術料で多くの顧客を得る。
そのようなお店が実際のところ増えているわけですから、それはそれで今の日本のリラクゼーション業界の新たなビジネスモデルとして、注目すべきところだと思いました。
ちなみに私のサロンでは、こういったお店の倍近くの施術料をいただいています。
それでも、もう10年近く定期的に施術予約をし続けて下さる方が何人もいます。
単純に何が違うかといったら、やはりリフレクソロジーに特化した内容で施術している事も関係しているのではないかと思っています。
これはスクールの卒業生で現在開業している方にもいえる事で、リフレクソロジーを極めれば十分、60分2,980にも対抗できるんだということが私のこの時の体験からも確信できたわけです。