多発性硬化症とリフレクソロジー


突然ですが、あなたの体がこんな風になった時のことを想像してみてください。


・手足に力が入らない、体がつっぱってスムーズに動けない、しびれる

温度差がわからない

視界がぼやける。色がわからない。ものが二重に見える

 


 

・排尿のコントロールが難しい


これらの症状は、多発性硬化症という中枢神経系の原因不明の病気です。

 

 


中枢神経??

 



中枢神経をわかりやすくケーブルで例えましょう。


 

ケーブルの周りのビニールが剥がれてむき出しになっている状態。


 

むき出しになっていることで、

 


 

機器から機器に信号が伝わりにくくなったり

 


 

間違った信号を送ってしまう


それと同じような事が体の中で起こっているのが多発性硬化症です。

 

 

この多発性硬化症を発症した人が、私の友人にもいました。

 


 

ここではTさんと呼ばせていただきます。

 

 

それまで順調な社会人生活を送っていたTさん。その最中の突然の発症。

当時、病院への入退院を繰り返していたTさんに、友人として何かできることはないか。

そう思って、無償のリフレクソロジー施術を定期的に行っていた事がありました。

全反射区への刺激に加え、特に重点を置いてよく刺激するようにしたのは頭部反射区。



それまで入退院を繰り返していたTさんが、リフレクソロジー施術をしていた期間は入院をする事がありませんでした。


それをリフレクソロジーの影響だと断定することはできませんが、入院をせずに済んでいたことが私にとっても施術の励みになっていました。

 


 

当時Tさんからいただいた声です。

 




 

「温度差がわかるようになってから毎日のお風呂や洗たくが楽しくてしかたありません。」

 

という部分は、一般の方には何のことかよくわからないと思います。

 


 

温度差がわからないという一般の方には理解されにくい症状に1人で苦しんでいたTさんからこのような声を聞けて嬉しかったです。

 


 

ちなみにTさんは最近、

 


 

ご結婚され、幸せに暮らしているようです。


日本ではまだあまり例がないものの、海外では医療機関において、リフレクソロジーの効果を調べる臨床試験が頻繁に行われています。  

調べると、多発性硬化症に関する記録も見つかりました。

イスラエルの病院で行われた試験。

71名の多発性硬化症患者が11週に渡ってリフレクソロジー施術を受け、知覚障害の度合い、排尿症状、筋力、痙性(けいせい  手足に力が入らない、体がつっぱってスムーズに動けない、しびれるなど)の変化を調べたそうです。

53名が試験を完了し、試験開始時、試験開始1カ月半後、3ヵ月後に、知覚障害の度合い、排尿症状、筋力、痙性(けいせい)が評価され、全ての項目で改善がみられたそうです。


リフレクソロジーの施術は、多発性硬化症患者の運動症状、感覚症状、排尿症状に有効であったと述べられています。

 

リフレクソロジーの効果は人によって差があります。

リフレクソロジーによって100バーセント多発性硬化症が良くなるとは言い切れません。

 


 

しかし、通常医療による治療がうまく進んでいない方、絶望を感じている方にとって、通常医療を補う形での救いの存在になるケースが少しづつでも生まれていくことを願っています。