意外な真実。足もみ、リフレクソロジーの歴史 

 
さて、ここ最近、東洋医学のマニアックなネタが多かったので一度原点にかえって、思い切りリフレクソロジー一色のネタを書こうと思います。
 
今からちょうど9年前にも書かせていただきました、リフレクソロジーの歴史に関してです。
 
9年前よりもより詳しく書いていきたいと思います。


まずはこちらの絵をご覧ください。



これは何の絵なのでしょうか。

よく見ると、1人がもう1人の足を揉んでいる姿が描かれています。

これは何と、今から4000年以上昔に描かれた古代エジプトの壁画なんですね。

古代エジプトのある医師のお墓に描かれたものです。

医師のお墓に描かれていたことから、この頃から足を揉むという行為が健康療法として行われていたのではないかと推測されています。

記録に残っているものでは、この古代エジプトの壁画が最も古いもののようです。

また、中国医学最古の文献に"観趾法"と呼ばれる足の療法に関する記述があった事も発見されています。

そして、
 
近代になると、この足の療法がリフレクソロジーとして理論化されます。


ちなみに、Reflexology(リフレクソロジー)という言葉は

反射を意味する「Reflex」 と 学問を意味する「ology」 を合わせて出来た言葉です。

このリフレクソロジー理論の原点を作ったのは、アメリカのウィリアム・フィッツジェラルド医師でした。


医療現場に、まだ麻酔技術が確立されていなかった時代。

ある時、ウィリアム医師は手術中の患者が痛みに耐える為に、ベッドに手や足を押し付けているのを発見しました。




手や足に圧をかける事で痛みが和らぐという事に注目し、その後、手や足への刺激が内臓の機能回復を促すことも解明していきます。

こういった事柄をまとめ、「ゾーンセラピー」という本を出版したり、セミナーまで開始しました。
 
しかし当初、この理論に興味を示してくれる人はほとんどいなかったそうです。
 
そのような状況下でも、ジョセフ博士という医師は「ゾーンセラピー」に非常に強い興味を示しました。
彼の妻や助手のユー二ス・インガム女史にも「ゾーンセラピー」の事をこれはすごい理論だぞと、興奮しながら伝えたそうです。(興奮しながらというのは私の推測です。)


すると、インガム女史も「ゾーンセラピー」に大きな興味を抱き、彼女独自に研究を積み重ねたんですね。

そして、その結果、彼女自身のオリジナルの学説を生み出しました。

のちに彼女は「リフレクソロジーの母」として知られることになります。

「リフレクソロジーの母」と呼ばれるに至ることとなった彼女の学説とは、一体どんなものだったのか。

これに関しては、今回の歴史のお話から切り替えて、次回詳しくお話していきたいと思います。